Grigg's 4 Steel(1m pair)FINAL CABLE2
Grigg's 4 Steel(1m pair)FINAL CABLE2
商品説明
Grigg's 4 はFinal Cable最上位素材のGrigg'sを用いた四天王ケーブルです。四天王なので全部で4組、どれも最高の音質を具現化しています。今回、ご紹介するGrigg's 4 Steelは四天王の中で2番目に紹介するケーブルです。
Grigg's 4 Steelはその名の通り究極素材グリッグスと鉄素材を掛け合わせたKGB系のGrigg's 4です。グリッグスは繊細の上にも繊細な世界がある事を証明したある意味、神憑り的なワイヤーです。こちらはイギリス製の1873年の物です。
このGrigg's 4 STEELではその名前の通り鉄線を使っています。更に一部古い真鍮も採用、そういう意味ではKGB初期のモデルと相通じるものがありますね。しかし王者Grigg'sを冠するケーブル、ただそれだけでは済みません。勿論、ETC仕様でありまたVIBRANT様式でもあります。最もKGB的なGrigg'sなのです。
Grigg's 4 STEEL
Grigg's 4 STEEL
ケーブル試聴文 by 日比野 真
Griggs-4- Steel
ケーブル試聴文
Grigg's 4 Steel青龍
Sonny Rollins / Saxophone Colossus
• ST.Thomas
いつもの試聴盤を聴き始めて「ウン・・?」何か違う。ケーブルに「別のステージを試されている」と直感、CDを入れ換えたのはアッという間の事で、「ソニー・ロリンズ/サキソフォン・コロッサス」を引っ張り出した。聴き始めてすぐに答えが出た。Grigg's 4 Steelは、主役をソニー・ロリンズからマックス・ローチにして貫録を見せつけてくれるケーブルだった。セント・トーマスの出だしからの1分間、バスドラ、ハイハット、タム、シンバル「カァン・カァン」、テナーの「ヴァ~」をオーディオ・ファンなら解ってもらえると思うが、「もう1回、もう1回」と何度も繰り返し聴かせようとしてくる。「いいぞ」。目の前で慌て出し、「ビリビリ」している若き26歳のソニー・ロリンズやメンバーがここぞとばかりに音の頭角をムキ出していたなんて、「ドキドキ」する。新鮮だ。プレステッジの次はブルーノートと次々と聴いた。「何を今さら」という御同輩へ、管モノの若き名シーンを聴き直すならこれ。
Kate Wadey / Hundred Years From Today
⑤Angel Eyes
女性ジャズ・ヴォーカルは近接するリアル感が重要とも言える。アコースティック・ギターとのデュオのこの曲はその点が卓越し、ギター弦の6本の分離の良さに、口元が目の前に現れるかが聴きどころ。Grigg's 4 Steelで聴いた。すると更にもう一つの表情を映し出してくれた。ケーブルがギターのボディー鳴りを絶妙に醸し出し楽器を成熟させ、歌声にも深く艶やかな自然な陰影が付く。「バラードがいい」、苦難をかみ締め歌詞を語るようなヴォーカルを聴いて欲しい。ケーブルがもたらす一変させた声をまとうたおやかな余韻、より深く沈み込むベース音が、円熟のヴィンテージ・オーディオの世界へ誘ってくれているようだ。
Sonny Rollins / Saxophone Colossus
• ST.Thomas
Kate Wadey / Hundred Years From Today
⑤Angel Eyes
概論 Grigg’s四天王人間の身体を含め、モノには方向性が存在する。
その方向性は音楽のモチーフのようなもので、開花
させなければ数小節の音形にしか見えないが、
その方向性たる要求に耳を傾けて具現化させていくと
そのモノの方向性に由来する魅力が最大限に発揮
されかつどこにも人為的な「虚飾」のない
長大なフーガという建造物が目の前に立ちはだかる。
ヨハンセバスチャンバッハはDas Wohltemperirte Clavier第2巻(Zweiter Teil, BWV 870〜893)においてこのことを誰よりも深く探求した。
これと同様にして、Griggという素材の方向性に
耳を傾けて発見された組み合わせの一つがこの
Grigg’s 4 Steelである。各論 Grigg’s 4 Steel 初めて会ったときには特に何も感じないが、
時間が立つにつれてその人間性がわかってくる、
という類の人がいる。そしてそのような人に限って
深い人間性を持ち長い付き合いになったりするものだ。
このケーブルは一聴してそのような気配がある。
ファイナルケーブルであり、一定以上の偏差値が
あることは明白だが、すぐにはわからない可能性を
裡に秘めている。
一見なんの変哲もないケーブルだが、その瞳の奥に輝く
眼光は鋭い。
その理由を探ってみると、まずこのケーブルによる
描写が与える印象は、
音像を前面に押し出すことによる圧がなく、
むしろ少し距離を置いて音を聞いているような涼しい感覚がある。
音像と一体化するより、すこし後退してこちらを
伺っている気配がある。そのことが、私達
自身の心に自分自身の夢想を広げる空白
を作り出す効果があるのだろう、聞いているうちに
次第に内側から沸き起こる情動を発見する。
解像度が非常に高く、明快な視点で沸き起こる
感傷を俯瞰する。
良い意味で比較的線が細く繊細であるが、
奥ゆかしさがあり非常に耳あたりが良い。
フレンチプレスではなく、丁寧に仕上げられた
ドリップコーヒーのように磨かれ、きめが細かい。
派手に輝いているのではなく、
いぶし銀のような金属音であり、
絹のような滑らかさがあるのだ。
このように素晴らしい特徴を備えていることがわかってくるのだが、
それだけでなはない何か奥にある魅力が何なのか判然としない。
音源を変えて試行錯誤していると、
その主要な原因の一つはは静けさへの求心力であることが
少しずつ明らかになってくる。
この求心力をもった静寂は
いわゆる「無」の静寂ではなく、どこか感傷的なのである。
グールドの極端に速度が遅い曲はこのケーブルで聴く
と良い。
ヨハンセバスチャンバッハの平均律第1巻変ロ長調が、
続く変ロ短調において深淵な宗教性・精神性を伴った茂みに
突入することを、相反して実に奔放で平凡な明るさによって
予兆させるかのような、転換地点ともいえるこの時節、
このケーブルとともに時間を忘れて秋の夜長を楽しのは
いかがだろうか。
Griggs-4- Steel
Sound Tester
Grigg’s 4 Steel
音の表面は刺激的なエッジがなく滑らか、一方、芯はやや硬質でくっきりとした明快な音を、やや広大、かつ安定した空間に積極的に放射し、隅々まで満たします。
この広い空間に放射される楽器のサステインや残響音がとても眩く美しいです。昼であれば陽光やその水面からの反射に目を細めるように、夜であれば楽器やグラスが反射したステージ照明の心地よい刺激のように。
特に、シンバル、ピアノや弦楽器の弦など、楽器の金属製の部分に由来する音の表現がとても良いですね。
ピアノは、ピアノ本来の直接音を間近で聴いた時の音がします。ピアノってこういう音出すよね?っていう。機構部分が動く様子が見えるようです。
ウッドベースのピチカートは、太いワイヤーが振動し発せられる音であることが強く感じられます。
面白いのはエレキギター。エフェクターを通した音でも、ワイヤーとピックがこすれて出てきた金属音のニュアンスを克明に表現します。
もしや、ビブラフォンは、、?と思って聴いてみると、、広めの空間に満ちるサステインが心地よい!
オルゴール、トライアングル、シタール、カリンバ、、どれもいい!
ファイナルケーブルの一つとして言うまでもないことですが、新旧バンドサウンド含め全ジャンルオールラウンドです。特にテクノは独特の陶酔感があります。