このQUADはTMDの電源タップの最終バージョンとなります。
QUADは先に販売した同型のQUANTUMの最新バージョンとなります。QUANTUMよりも更に内部配線材が吟味されています。今回出品のQUADはQUADの最終バージョンとなり、事実上の最後の一台となりました。最後の一台なのでこれまでやれなかった事の全てをこの一台に注ぎ込みました。※今後の電源タップの製造予定はありません。
このQUADでは全てGE製のVINTAGEコンセントを使用。
AC TAP内部の配線材の組み合わせはそのまま音色を創る回路となります。ですから配線材の選択と配線の組み合わせは、コンセントの選択や豪華重厚なケースよりも重大な意味を持ちます。
高額な内外のオーディオタップは外側のケースにお金をかける事に執着します。つまり見てくれです。アルミの削り出しのような物はルックス的に迫力は有りますが音には殆ど関係ありません。寧ろ音質的には木製のケースの方が好ましい音です。そしてコンセント、これが現代の物は音質がなぜか悪い、これは極めて深刻な事です。結論から言うとコンセントは絶縁体がベークライトの時代の物の方が音は良いです。これらは60年代に流行りました。現代のコンセントのこの部分は妙に柔らかめの素材が多く音も腰を感じられない物が多いです。ベークライト製のコンセントは硬く音も良いのです。特にGEのベークライト・コンセントはその中でも極上の音質です。ただしベークライト素材は割れやすいので抜き差しの際は垂直方向に出し入れする事をお薦めします。
※左から右に向かって、パワーアンプ、プリアンプ、音源機器の順に電流と音質を決定しています。このようなタップは世界に類がありません。
更にコンセントに関して言えば金メッキをしたりロジウム・メッキをかけたりする場合がありますが、高く見せる為には成功していますが音質的にはあんまり感心できません。真に音質を良くするにはベーク製のコンセントを使い、更に回路的なケーブル・テクニックを駆使する事が必要です。
ただ単に並んでいるだけのタップはもはや時代遅れです。アルミの削り出しケースに高級コンセントを付けただけのタップでは音質的に感動できるわけがありません。
考えてみてください貴方はAC-TAPに何を繋ぎますか?アンプやオーディオ機器ですよね。かなり色々な物を挿す事になります。色々な個性を持つ機器を挿すのに通り一遍のタップでは不十分なのです。
TMDでは最初のTAPの発売時からコンセントのどこに何を挿すのかに着目しました。例えばパワーアンプは大電流を必要とする機器です。ここには太めの単線を最低限使わないとまともな低音が出ません。勿論、その配線材の選択も重要です。
プリアンプではまず情報量を維持する必要があると共に心地よい音色である事も望まれます。更に上流側のCDプレーヤーや音源側では最高域の情報量を失わないように配線を考える必要があります。これらを戦略的に行って製作した物がTMD QUADです。
タップに繋ぐ機器の音質補正や最適な電流配分まで考えた「戦略的」なACタップは何故今まで無かったのでしょうか? 考えてみると不思議です。TMDの戦略的タップQUADはその期待に応えるものです。
価格は元々36万でしたが、アルミケースに僅かに傷があるのでお安く設定しております。今後、TMDはACタップを製造しません。
最終の一台なのでTMDの電源タップを検討していた方には最後のチャンスです。