PHILCOIL(ETC-KGB)RCA CABLE 1.0m

PHILCOIL(ETC-KGB)RCA CABLE 1.0m

商品説明

PHILCOIL(フィルコイル)はGND構造が既に出来上がっていたのですが、KGBを一部採用しETCに仕上げました。ETCモードは1.44です。少し内部の構造を説明しますと、まずこのケーブルにはいつも付いているスタビライザーがありません。

内部の一部に2.15Φmmの単線を使い、そこで低域表現をしています。まずGND側構造ですが中央の55cmの部分は9Way5種のVINTAGE単線が使われています。そして、そこから両端までは5Wayの線のMIXになっています。

現在からするとやや複雑な感じですが意味があります。そもそもケーブルという物は要するに導体の組み合わせなのです。そして一本で完璧なワイヤーなど、この世の中にありません。こんな事を言うと、いやあると思うと答える方もおられるでしょうが厳しい目で見るとそんなものは有りません。

完璧な一本のワイヤーというのは存在しないという現実から、ではどのようにするのか、の段階に入ります。TMDのケーブル内部は何処を切ってもおんなじ金太郎飴ではありません。部分部分に意味と性能を持たせてあります。
TMDとしては直列、並列などの接続を駆使して複数の線で一つの理想的な音を作っているのです。

またTMDではシールド構造は特殊なPHONO CABLE以外は使いません。シールド構造の音質的弱点は周囲を取り巻く網、または撚り線とHOT側の導体が絶縁体というコンデンサーを通してつながってしまう事です。回路的にはハイ落ちとなります。また導体の周囲を金属的に覆うと、なにか天井が低い建物に入った時のような
閉塞感や圧迫感がします。

ではシールドが無い場合ノイズの混入はあるのでしょうか?この答えは通常使用では全くありません。ただシールド構造にすると音は劣化します。それは先ほど述べた事情があるからです。TMDでは絶縁体という物に対して特に石油系樹脂は極力使いません。

最もダメなのは中心導体とシールドの間を隙間なく石油系樹脂でモールドする事です。隙間が無いほどコンデンサーの値が大きくなります。またプチル・ゴムなどによる防振目的の素材を絶縁材に使うと音が死んだように暗く重くなります。

これはバイオリンをゴムで包んだような音です。TMDでは内部の各ワイヤーを割合自由に伸び伸びと圧迫なく構成しています。この場合、ハイ落ちをほぼ避けられます。勿論どのようなメーカーのケーブルであってもRCAプラグのHOT- GND間の避けられない静電容量だけは必ず存在します。

しかし、それはシールド構造で導体の周囲を網状、または撚り線スパイラルで覆う事のマイナスに較べれば微々たる割合です。結論から言ってハイ落ち必至の構造は採用し無いほうが良いのです。

さて、
PHILCOILのHOT側はGND側に比較すると大変にシンプルです。勿論ビブラント方法にて線材の選出を行いましたが、このケーブルの場合、同種の線材をETC構造にて使う事に致しました。これは音を聴いての判断です。PHILCOILの音は本当に素晴らしいものです。





ケーブルは何か一曲だけは良かったとしても別の曲ではどうなるか全くわかりません。したがって何曲か聴いてやっと総合的な判断に至ります。コントラバスの唸るような音が周囲の気配(反射)音を一緒に連れながらパンニングしている曲の始まりです。大抵のケーブルの場合、実音はありますが気配感が殆ど無いのでこの点がまず優秀です。そして歌が始まると一気にステレオフォニックを一段超えた音像定位と3D感が眼前に開けます。リアル過ぎる生ギターやドラムを聴いていると、そこに本物があるような気がします。トライアングルのソロではそのピンポイントな定位力を見せつけます。



クラプトン「クロニクル」 2曲目
リズムが入った瞬間、無意識に足でリズムを刻んでしまいました。中央奥にスナップ音のような音が複数鳴っている様子が風景的によく見えます。ハモンドも具合の良い音をしてます。ボーカルは真実味があり、歌へのクラプトンの思い入れや感情がヒタヒタと伝わってきます。コーラスは美しく爽やかに広がり思わず感動してしまいました。それとベースのタッチ感や音圧感もしっかりあります。





メロディ・ガルドー 5曲目
メロディとリズムを合わせて何か金属質のものを叩いている音が小気味良く、ボーカルはその音変化の妙を伝える。このケーブルはボーカルだけに焦点を当てても素晴らしい出来だ。音質的には高度にHIFIだがそれよりももっと大事な"音楽"そのものを感じさせてくれる。ガルドーの声がいいです。



CLAUDIO FILIPINI TRIO 2曲目、 10曲目
2曲目、この中〜中低域は何だ?。このミッドレンジは大変に魅力的です。どのCDを聞いてもミッドレンジが共通して良く鳴る。勿論、他の帯域も良いのだがこの中域は嬉しいねぇ。10曲目、シンバルの音にただただ聞き入ってしまいました。ライドシンバルだけを聴いているだけで満足できてしまう驚き。この曲でのベースの音は良く伸び良く歌います。何かベーシストが上手くなったように聞こえます。中低音が最高。




ストラビンスキーとホルストは古典と現代、特にハリウッド映画音楽とをつなぐ作曲家だと思います。特に
ストラビンスキーの変拍子を多用した切れ味の鋭い楽曲は正に近代ハリウッド映画音楽の良いお手本となっています。音楽内部に入り込める音なので、ついそんな事を考えていました。



 
完成直前にふと聞いたオアシス、この声の質が実に格好良く鳴っていたので加えます。まず冒頭の生ギターが生々し過ぎます。そしてボーカリストの声質は、ジョン・レノンを彷彿させるような沢山のフレーバーと色数の多さに満ちています。特にこの曲ではサビの部分が肝なのですが、これが最高! 過去に聞いた全ケーブルの中でも1〜2位を争う素晴らしさです。この声はこのケーブルによって初めて"再現"するのですが、そうなるとCDに入っている元の音とは何であろう?とか哲学したりするのです。バックにあるオフな感じのピアノ、前に居る生ギター、素晴らしき再現。

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PHILCOIL(フィルコイル)は歌物に適しているし、また何を聞いてもミッドレンジに何とも言えない魅力があります。オーディオに於いてミッドレンジは核となるもので熱い情熱や瑞々しい感性がそこで感じられます。ですのでミッドレンジが足りないものはちょっと冷めた演奏に聞こえるのです。このちょっとの差がオーディオでは大きな違いにつながるのです。

PHILCOIL(ETC-KGB)RCA CABLE 1.0m

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