そもそもステルスとは何かについて少し説明いたします。

オーディオの歴史から見れば、そのスタート時はモノラル再生でした。蓄音機などがそうですしその後、発売された本格的スピーカーもモノラル再生、つまりスピーカーは一本でした。1958年にステレオ録音のレコードが市販されるようになり、ようやく再生装置も左右二つのスピーカーで再生されるようになりました。                             

1970年代になると4CH再生の時代に入りましたがすぐ廃れてしまいました。やはりオーディオ・マニア的には左右二つのスピーカーがデフォルトなのですね。

2CHから4CHになる時にレコード会社もその内容をどうするか、相当に悩んだと思うのです。例えば音源の周囲4箇所にマイクを置き、4TRのレコーダーに記録し、そのまま4つの音を別々に記録したレコード(LP、CD、etc__)を作ります。再生する時には、プリアンプで、このレコードの4つの信号をそのまま取り出して4台のパワーアンプに繋ぎます。そして4本のスピーカー(前方L、前方R、後方L、後方R)から音を出せば正しくリスナーは録音した時の中央位置で立体的な音響を聴くことが理論的には可能な筈です。

これは余り電子的な操作を加えない良い方法だと思います。

しかし、現在私達が聴くソースは多彩で、先ほど説明した4本のマイクで音源を取り囲み録音すれば良いという単純なものではありません。そして何よりもリスナー側から見たら、ただでさえ高価なスピーカーを4本も揃えるのは予算的に言っても、また場所的な余裕から言っても困難極まりないものです。

ステルスに存在意義があるのは、2本のスピーカーはそのままに数個の大きくない箱を自分の周囲に置くことで従来の2chソースでもかなり立体的な音場を感じられるところです。
この方式の優れたところは少なくとも三つはあります。

1.高価なスピーカーを更に2本買わなくても良い。

2.特殊な4chレコードではなく普通のCDやレコードがそのまま使える。

3.費用 対 効果に優れる。

などです。使い方は割と簡単でパワーアンプの出力端子にパラレルでステルス用にスピーカーケーブルを繋ぐだけです。そしてスピーカーケーブルは付属していますから別途、購入する必要はありません。たったこれだけの事で驚くべき効果(人によります)が得られます。

ステルスの仕組み


ステルスの構成を説明をいたします。ステルスは前方に置く小さな二つのBOXと、リスナー側に置くやや大きめの二つのBOXから構成されます。合計4個ですね。
どの箱にも真ん中辺に黒い丸のピエゾ・ツイーターが付いています。それと不思議な形の針金細工のようなものが一緒に付いています。これはエレメントと呼んでいます。このエレメントからは一見、音は出ていないように思えますが、実際にエレメントONにすると全体の音が変わるのですから不思議です。ピエゾ・ツイーターの方も音量的には微かに出ている程度です。しかし、この二つがMIXするとステレオ装置の醸し出す音場に変化が起こるわけです。

ピエゾ・ツイーターの方は超高域を出しているのでシンバルなどの高域以外では音として聞こえてこない感じです。そしてエレメントの方は音は全く出ていないに等しいので、どうしてこの装置の"僅かな働きかけ"がこのように大きな効果を生むのか、皆 首を傾げるのです。しかしステルスの開発者によると「それでいいのだ!」そうで、ともかくステルスの効果そのものを活用して頂ければ良いということになります。

既に多くの方がステルスを使って楽しんでおられますが代表的なコメントとして評論家の林 正儀さんがオーディオ専門誌に書かれた"ステルス・レビュー"をまずお読みください。